今日は「花菖蒲祭」一日目。咲き始めた菖蒲も有らば、一所懸命に花を開こうと踏ん張りながら育つ菖蒲の姿。どれを見ても美しいものです。
「散る桜 残る桜も散る桜」とは良寛和尚の有名な歌ですが、人間誰しもがやはり満開の花を見たいものです…。
しかし、私たち禅の観点は違います。今を生きるところ、今を生き抜くところです。咲くも咲かぬも本質に変わりはありません。ならばその心とは…。
その続きは是非、大安禅寺で「新命和尚さんの生き生き法話」を聞くとよく分かるかもしれません。
さて今日は新命和尚さんの法話でなく、住職の特別法話の話題です。今年に入ってから、住職と新命さんへの法話依頼の問い合わせが多いように感じます。それも時代が「心」を求めているという傾向でしょうか?
今回ご依頼いただいたのは、福井のアロックサンワ様です。大きな会場に、200名様ほど聴講者が居られたでしょうか?皆様、真剣な眼差しで聞き入っていました。
法話の演題は「勝 ~自己の主人公に目覚める~」です。一般的に「勝」という言葉は勝敗を決めるなど勝ち・負けのイメージが強いですが、禅的観点からは違います。「自由自在・無限大」など大きな意味を持ちます。
深みある人生を歩むためには、己の主人公に目覚め、そこから主人公の可能性を自ら引き出す力をつけることが、我々の「勝」というイメージです。言わば相対するものがない、無心の境地です。
住職は1時間という短い時間の中で、世情の話題、時事の話題を用いて解り易くその「主人公に目覚める」重要性を話されていました。今回の法話が、出来れば若い世代の皆様にとって「自己の主人公に目覚める」切っ掛けになってくれれば幸いです。
アロックサンワ様、この度は御法縁賜り誠にありがとうございました。