重文大安禅寺本堂上棟式
天候にも恵まれ、本日無事上棟式が執り行われました。
ただいま進行中の大修理は創建以来はじめてとなる抜本的な修理です。ゆえに、今回の上棟式は大安禅寺の歴史の中でも、それ以来となる歴史的一日でした。
その幕開けは、修理が完了した鐘楼の厳かな鐘の音により始まり、市長はじめ多くの御来賓の方々が本堂に参集され、檀信徒合わせて約130人もの方々がご参列下さいました。
上棟法要
御詠歌にて、棟梁はじめ工匠(大工)、尊宿(僧侶)、導師が順番に出頭され厳粛な上棟法要が営まれました。新しい棟木を奉献し、大安禅寺伽藍を守護する神仏に報恩の思いを込めて御祈祷がなされ、桜舞い散る中で祭壇は春の穏やかな陽ざしをまとい更に厳粛さが増します。
参列者皆様がそれぞれの思いをもって御焼香下さり改めて多くの御法縁のなかに大安禅寺が在る事を実感いたしました。
上棟の儀
引続き、棟梁をはじめとする工匠による上棟の儀が執り行われました。
上棟とは木工建築の骨組みの最終段階となる屋根最上部の棟木を上げ、打ち納める儀式です。いわば、建物の要が組みあがるわけですから、大変おめでたいものです。
棟梁の指揮のもとで、丁寧な所作をもって儀式が執り行われました。衣装も本式で、参列された皆様も貴重な機会に恵まれたことを大変喜んでくださいました。
また、儀式内では参列者皆様と共に棟木を綱で曳き上げ、工匠が棟木を打ち納める様子を見届けていただきました。
最後はご参列下さった、御来賓の皆様よりご祝辞を賜り盛会裡に無事円成となりました。
この度は、ご多用のところ多くの御法縁いただいている皆様がご臨席くださりまして、あらためて心より感謝申し上げます。
伽藍全体の修理となる当事業についてはまだまだ道半ばではありますが、まずは本堂の来年秋の完成に向けて一日一日精進していきたいと思います。
大安禅寺 髙橋玄峰 合掌
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