今年度の修理も無事

完了検査

本日、大安禅寺にて今年度最後となる修理関係者の定例会議並びに年度完了検査が執り行われました。

長きにわたり進められてきた本堂の保存修理事業。その大きな節目として、今年度は約七年に及ぶ修理の末、ついに本堂の完成を迎えることができました。

振り返れば、当初は右も左も分からぬまま、専門的な知識も乏しく、不安の中でのスタートでした。
日々の判断一つひとつに悩みながら、手探りで進んできた時間でもありました。

しかしその歩みの中で、多くの関係者の皆様に支えられ、導いていただきながら、
今日という日を迎えられたことに、深い感慨を覚えております。
本堂の完成は、単なる建物の修復にとどまらず、これから先の大安禅寺の歩みを支える、大きな礎となるものです。この場を借りて、長年にわたりご尽力いただきましたすべての関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。

しかしながら、本堂の完成は一つの到達点であると同時に、本当の意味での“完成”へ向けた新たな出発でもあります。来年度からは、いよいよ後半戦へ。庫裏、開基堂、開山堂、そして宝蔵と、次なる修理事業が本格的に始まってまいります。
完了検査の際には、現場の最終確認を行いながら、今年度の出来高について、一つひとつ丁寧な説明を受けました。その姿を目の当たりにする中で、これから先、この文化財を守り伝えていく責任の重さを、改めて強く感じております

これまで積み重ねてきた歩みを礎に、次の世代へと確かに繋いでいくために。

気持ちを新たに、引き続き努めてまいります。

大安禅寺 髙橋玄峰 合掌

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