山寺を染める錦の風 ―

令和の秋、拝観日和

境内の木々が深い紅に染まり、山里の風さえも柔らかく感じる秋の一日。
今日も法話コースや坐禅体験に、多くの拝観者の皆さまが足を運んでくださいました。
お堂でご一緒に坐り、法話に耳を傾けてくださる皆さまの表情が、
回を重ねるごとにどんどん柔らかく、穏やかになっていくのがわかります。
「来てよかったです」――その言葉に、こちらの胸が温かくなります。

また、地元公民館の主事さま方が研修として来山され、
大安禅寺の歴史、福井藩松平家とのご縁、そして現在すすむ修理事業について、
復原なった本堂をご案内させていただきました。
皆さまが真剣に、そして興味深く耳を傾けてくださる姿が印象的でした。
今週 23日(日)午後1時〜4時
修理を終えた本堂を、一般公開として改めて皆さまにご覧いただきます。
どうぞ、この機会に新しい息吹をまとった大安禅寺へお越しください。

一方、修理中の庫裏では、水回りの解体が始まり、いよいよ次のステージへと歩み出しました。本堂では着々と来年の落慶法要に向けて準備を進めています。
境内全体の修理が続きますが、日々変わりゆく姿をお伝えできることが嬉しく思います。
秋の拝観期間が終わると、いよいよ年末年始の準備や冬支度が始まります。
寺としても気を引き締めて段取りを進めているところです。

皆さまにとっても、今年も残すところあとわずか。
どうぞ、一日一日を大切に、悔いなく走り抜けてまいりましょう。

大安禅寺 髙橋玄峰 合掌

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