本堂襖絵修理視察

金沢修理工房へ

現在、本堂襖絵(狩野元昭筆)も金沢の修理工房に預けられ修理が行われています。
修理と言っても、新しく色を書き加えるものではなくこれ以上の劣化を防ぐための修理内容となっています。つまり、剥落止めと破損部分の裏打ち補修により、襖絵の作者である狩野元昭の素晴らしい作品を現状保存するものです。当時は越前福井藩としての狩野派が成り立っており、その中でも秀でた人物が狩野元昭です。越前狩野の価値を知る上でも、また高める資料としても大変貴重な襖絵とあって修理においても細心の注意を払って行っております。

これまでも襖絵の修理を施したことがありますが、この機会にようやく全ての修理を行えることはお寺としては大変ありがたいです。ですから修理後の保存方法と活用方針もしっかり先を見据え定めていきたいと考えています。

視察と併せて修理過程の撮影並びに修理内容の取材も行いました。
完成後の本堂に、生まれ変わったこれらの襖絵が建具として納められるときが今から楽しみです。

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