特別法話

ミツオ業食流通会 リーダー研修会での特別法話

〜「禅の主体性」をテーマに坐禅・写経・法話を通じて〜
先日、南は宮崎から北は青森まで、全46社の加盟店を持つ業務用食品販売業者の団体「ミツオ業食流通会(ミツオ会)」のリーダー研修会にお招きいただき、特別法話をさせていただきました。
(このようなテーマに関心をお持ちの方は https://gptjp.net/ もぜひご覧ください。)

今回の研修では、「禅の主体性」というテーマのもと、坐禅・写経・法話を通じて、自分自身と向き合う時間を大切にしていただきました。
禅における「主体性」とは?

禅が説く主体性とは、自分の「こうあるべき」というこだわりや、思い込み・偏見にとらわれず、どのような状況であっても自分を臨機応変に活かす生き方を意味します。
それは、外的要因に振り回されない強さでありながら、決して自分勝手な押し付けではありません。

あるがままの自分を活かすことは、わがままとは違うのです。
ブレーキのある車のように

私はこの主体性の考えを、自動車に例えてお話ししました。

車がどんな場所にも「安心・安全」に走ることができるのは、自由にスピードを出せるからではありません。
むしろ、しっかりとブレーキがあるからこそ、そのスピードをコントロールできるのです。

ブレーキの壊れた車には、誰も乗りたいとは思いません。
それと同じように、私たちも「自分を活かす」とは、暴走することではなく、「立ち止まる力」「振り返る力」を持つことです。

坐禅や写経の時間は、まさにそのブレーキの役割を果たします。
忙しない日々の中で、自分の心と行動を見つめ直す。そうすることで、より安心・安全に、自分らしい人生を歩むことができるのです。
研修を通して

研修では、こうした禅の教えをさまざまな角度からお話ししながら、参加者の皆様がそれぞれの「主体性」とは何かを考える時間となるよう心がけました。

仕事においても、生活においても、自分の中心をしっかり持ち、周囲と調和しながら活かしていける——
そんな主体的な在り方を、少しでも実感いただけたなら幸いです。

参加された皆様からも「自分を見つめ直すよい機会になった」「仕事にすぐ活かしたい」といった喜びの声を多数いただき、大変ありがたく感じております。
こうした機会を通じて、より多くの方に禅の学びが心の支えとなることを願ってやみません。

このような禅の教えを取り入れた研修法話をご希望の企業様はお気軽に大安禅寺までお問合せくださいませ。

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