開山堂・開基堂保存修理開始
今しか見られない姿と、これから始まる修復の現場
大安禅寺の境内に佇む「開山堂」と「開基堂」。
このたび、両堂の保存修理工事が令和7年10月より始まることとなりました。
そのため、現在の姿をご拝観いただけるのは9月いっぱいまでとなります。




■ 開基堂とは
開基堂は、大安禅寺を建立した福井藩四代藩主・松平光通公を祀るお堂です。
総ケヤキ造りの格式高い建物で、藩主の御霊堂として特別な存在感を放っています。
厳かな空気に包まれ、藩主の信仰心と大安禅寺建立の背景を今に伝えています。





■ 開山堂とは
開山堂には、大安禅寺の開山である大愚宗築禅師(だいぐそうちくぜんじ)が祀られています。
大愚和尚は、福井藩四代藩主・松平光通公の帰依を受け大安禅寺を開かれました。
堂はもともと別の場所にありましたが、明治以降に現在の地へと移され、今日に至ります。禅寺の歴史の礎を感じられる、静謐なたたずまいのお堂です。



■保存修理に向けて
今回の保存修理は、未来の世代にこの貴重なお堂を受け継いでいくための大切な取り組みです。
10月以降は通常拝観はできなくなりますが、今後修理状況が整えば、工事の現場を公開し、修理の過程そのものをご覧いただける機会を設けたいと考えております。
単に「見られなくなる」のではなく、「未来へと受け継ぐための準備期間」であると捉えていただければ幸いです。

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