修理を終えた本堂に宿る職人の技
この秋、10年におよぶ「令和の大修理」の大きな節目となる、大安禅寺本堂の修理が完了いたします。
福井市内唯一の国指定重要文化財である本堂は、長い歳月の中で損傷が進んでおりましたが、今回の修理を経て、まさに“祈りの場”としての姿を、静かにそして荘厳に取り戻しつつあります。


本堂内部に足を踏み入れた瞬間、目を奪われるのは、欄間や室中の扉——唐戸の見事な木彫装飾です。
江戸期の意匠を忠実に復原するため、熟練の職人たちが一つひとつ手作業で修復にあたりました。繊細な彫りの文様には、かつての美しさがよみがえり、時を越えた匠の技が息づいています。


コメント