大安禅寺の樹木葬構想を探る
~エンディング産業展で見た多様な供養のかたち~
先日、私はエンディング産業展2025を視察してまいりました。
この展示会は、葬儀・埋葬・供養・相続など、終活産業に関係するあらゆる設備・機器・サービスが全国から集まる、日本最大級の専門展示会であり、業界の最新トレンドを知る絶好の機会です。
今回私の一番の目的は、来年、大安禅寺でも樹木葬の導入を考えており、今回の視察はそのための全国の現状調査を目的としておりました。
墓じまいという言葉ひとつをとっても、実際には地域性や家族・個人の思いがそれぞれに異なり、供養のあり方が多様化してきていることを強く感じる昨今です。

私たちのもとにも、相談の件数が年々増えており、数年前から樹木葬を含めた新しい供養の形の構想を温めておりました。ただ形として新しいだけでなく、「大安禅寺だからこそ心の拠り所となるような樹木葬」を実現したいと願っています。




展示会で得たもの
エンディング産業展では、樹木葬についての講演を拝聴し、また墓地・霊園、永代供養、手元供養など、多岐にわたる終活サービスの展示を見て回りました。特に印象的だったのは、以下の点です。
・墓地/霊園が限定されたものではなく、自然に近い環境での供養を望む方が増えていること
・維持管理の面でも寺院・霊園側が工夫を凝らしたサービスやプランを提案していること
・個人の価値観を尊重するカスタマイズ性の高い供養選択肢(樹木葬、永代供養、手元供養など)の充実
これらは、ただ「墓じまいが増えて“問題だ”」という報道の裏にある、「選びたい・残したい」という思いの多様性を映しているように思います。

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