本堂・庫裡、着実な一歩

現場監督と職人たちの汗

昨日より、本堂の濡れ縁に据える束石の設置が始まりました。庫裡工事に関しては、素屋根足場の基壇造成に取りかかっています。庫裡まわりには土嚢と砂利で盛り土をし、その上に鉄板を敷き詰めていく作業です。
さらに、細かな仕上げや、次なる修理に備えた準備工事なども同時進行で行われています。そのため現場監督をはじめ、携わる職人の皆様には大変なご苦労をいただいております。
工事の様子を拝見していると、ひとつの作業が次の工程を支え、また次の段階へとつながっていくことを実感します。その連なりは、人の営みと同じで、誰かの力があって次へと進むものだと深く思わされます。

文化財建造物を支えてくださる皆様のご理解とご協力あってこそ、この修理は成り立っています。私は現場に関わる者として、その一つひとつの姿勢から学びをいただきつつ、事業主として責任を持ち、必ずや次代へと正しい形でつないでまいりたいと決意を新たにいたしました。

これからも工事は進んでいきますが、その過程を一つひとつ丁寧に見届けながら、皆様へお伝えしていきたいと思います。

大安禅寺 髙橋玄峰 合掌

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