越前漆器と禅の出会い

越前漆器と禅の出会い ― 箱庭ワークショップ
先日、曽明漆器店様とのご縁をいただき、越前漆器を使った「枯山水箱庭ワークショップ」を上新城公民館にて開催いたしました。
おかげさまで約25名の方にご参加いただき、大変にぎやかで、そして心落ち着く時間となりました。
最初に少しだけ「禅の心」についてお話をさせていただきました。
「禅の庭といえば枯山水」――石や砂だけで自然の姿や宇宙の真理を表現する庭です。見た目はシンプルですが、その奥深さは計り知れません。
さて実際に皆様に箱庭づくりを体験していただくと…これがまた面白い!
それぞれが自分の世界に入り込み、石を置き、砂をならしながら、自分自身の心と向き合うように真剣な表情。けれども時折「これでいいのかな?」「思ったより難しい!」と笑い声も交じり、終始和やかな雰囲気に包まれました。

何よりも感動したのは、曽明漆器店さんがご用意くださった越前漆器の美しさ。
黒や朱の器に白砂が映えるその姿は、まるで一幅の絵のようで、参加者の皆様からも「家に飾りたい!」「インテリアとして楽しめる!」との声をいただきました。
この箱庭ワークショップは、一度つくって終わりではありません。
毎日少しずつ砂をならしたり、石を動かしてみたり…その日の心を映し出す「自分との対話の場」にもなります。
忙しい日常の中で、ほんのひととき自分の心と向き合う時間を持つことは、とても大切なことだと改めて感じました。

ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。
そして「やってみたい!」という方、どうぞお気軽に大安禅寺までお問い合わせくださいませ。
また次の機会に、皆様と一緒に心静かな時間を楽しめることを願っております。


大安禅寺 高橋玄峰 合掌

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