今年最後の生き生き法話を終えて

今年も一年、御法愛を賜り誠にありがとうございました。
県内外を問わず、多くの方が法話を聴きに足を運んでくださり、仏縁の深さ、そして今なお多くの方が仏教に関心を寄せてくださっていることを、心より嬉しく思っております。
世間では「寺離れ」「宗教離れ」という言葉がしばしば聞かれます。しかし、私は必ずしもそうは感じておりません。
日本仏教は、時代の変遷とともに姿を変えながら、今に至っています。変化の過程にこそ、常に「今」があるのです。
仏教との関わり方は人それぞれ異なります。
生活の中でどのように仏教が息づき、どのように生かされていくのか。
その現れ方もまた、多様であってよいのだと思います。
ただし、そこで決して怠ってはならないのが、僧侶自身の精進努力です。

私自身も、自らを戒めながら、「現代に禅をどう伝えるか」「どのように皆様の生活の一助となれるか」を日々模索しています。
それは時代の問題ではなく、僧侶自身の問題であると感じています。
そのような折、先日登壇させていただいたH1法話グランプリでは、同世代、また若手僧侶たちが企画・運営・実施のすべてを担い、懸命に奮闘している姿に圧倒され、同時に深い感動を覚えました。
嬉しさとともに、「この舞台に恥じぬように」と身の引き締まる思いで法話に臨ませていただきました。

この経験は、私にとって大きな宝物です。
そして今後は、私にできる形で精一杯協力していきたいと考えています。その思いを、大安禅寺での護持護法の歩みにも、しっかりと生かしてまいります。

来年の法話・坐禅のご予約も、すでに多く頂戴しております。
ご関心をお持ちの旅行会社様、団体様がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

今年もありがとうございました。
来る年も、皆様と共に仏縁を深めていけますことを願っております。

報恩感謝

大安禅寺 髙橋玄峰 合掌

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