備えるということ、祈るということ

経験したことのないような激しい雨

8月29日から降り続いた雨は、県内各地に大きな影響を及ぼし、福井市をはじめ、大野市、勝山市には一時、警戒レベル5の大雨特別警報が発表されました。河川の氾濫や道路の冠水、住宅への浸水など、各地から被害の知らせが届いております。

このたびの大雨に際し、「大安禅寺は大丈夫ですか」「被害はありませんか」と、多方面からご心配のお電話やご連絡をいただきました。
幸い、大安禅寺の被害は、ほとんどないと言ってよい状況であります。

もちろん、山寺でありますから、雨が激しく降れば山水が一気に流れ込みます。今回も山水がオーバーフローして、道へ流れ出している箇所がありました。また、山の水路の流れが変わり、工事現場の方へ少し水が入り込んできたところもあります。

しかし、いずれも想定していた範囲内で収まりました。これまで大安禅寺では、令和の大修理が始まってから、大雨が降るたびに水がつくことが何度もありました。その度に対策をとってきたことが功を奏したのかもしれません。

しかし「備えあれば憂いなし」とはいうものの、昨今の自然災害については対処自体難しさを感じています。
そんな大雨の最中にも、大安禅寺の境内では「令和の大修理」が着々と進んでおります。現在、庫裏の素屋根の屋根構造の建設が始まりました。

境内には大きなクレーンが据えられ、ここ二週間ほど、まさに大工事が続いております。
工事も何事も、一朝一夕に完成するものはありません。

職人さんが一つひとつ仕事を積み重ね、私たちもまた、その歩みを見守りながら、寺を未来へつないでいく。

大雨への備えも、建物の修理も、そして私たちの人生も、根本は同じなのかもしれません。

日々の小さな積み重ねが、いざという時に私たちを支えてくれる。

今回の大雨を通して、そんな当たり前のことを、改めて教えていただいたように思います。

大安禅寺もまた、皆様のお心に支えられながら、一歩一歩、未来へ向かって歩んでまいります。どうぞ皆様も、くれぐれもお気をつけてお過ごしください。

被災された皆様の一日も早い復旧と、穏やかな日々の回復を願い、静かに手を合わせたいと思います。(住職 合掌)

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