心身一如
ここ数年で、スポーツ選手がヨガや瞑想を練習メニューに組み込むことが主流になり始めています。パフォーマンスを上げるためにも、やはり普段からメンタル面のケアにも意識を置いておく必要があるからです。
どれだけ良い練習や準備をしたとしても、メンタル面で不調をきたし本番で発揮できなければ意味がありません。またいつ何時どのような状況に置かれても、普段から自分自身との向き合い方を知っていると知らないでは、パフォーマンスに及ぶ影響は違ってきます。
大安禅寺では県内のスポーツ少年団はじめ、あらゆる学校の部活団体対象の坐禅研修も行っています。今回は市内にある某中高大の野球部を世代別でご指導する機会を頂きました。
どうしても坐禅というと、厳しさや我慢を強いられるものを最初に思い描きがちですが、精神的な側面をケアする時間として大変有効です。そのためには、先ず自らの「呼吸」を静かに感じ落ち着かせていくことが重要なのです。
そこで、最初に「呼吸」についての説明です。普段当たり前のようにしている呼吸ですが、改めて意識をしながら、ゆったり座る時間を持っている人は少ないです。丁寧な呼吸を通して、内観することで自分自身の心境変化や現状の自分自身、つまり等身大の自分を感じていく時間になります。それが、知らずのうちに容量一杯になっている、自分の心を調えることに繋がります。
言わば、滞っていた心の渋滞を交通整理し、思考や心の凝りをほぐし、循環させていくことで考えがより明瞭になり、多角的にモノゴトへアプローチしていけるようになります。
と言いましても、最初から上記のように言葉通りは行きませんが、呼吸を調えること、それは日々の自分を調えることになります。今回も、皆様には普段の生活や練習に落とし込める坐禅を、ディスカッションの時間も持ちながらさせて頂きました。皆様のご活躍を祈念しております。
ご興味のある団体様は、いつでもお気軽に大安禅寺までご相談ください。
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