越前狩野を世に

調査2日目

大安禅寺では紫陽花が綺麗に咲き始め、境内を色鮮やかに飾り始めています。お客様もゆったりと境内を散策し楽しんで下さっています。そして、今日は和尚様が宝物調査の為、福井市郷土歴史博物館へ。

越前狩野派とは?

福井藩のお抱え絵師に江戸狩野の流れをもつ狩野元昭がおります。しかし、その名は未だ世に知られるほどの絵師ではありません。

ですが、技量と共に表現力優れた絵師であり、大安禅寺には多くの作品が現存しています。この元昭の存在を広く世に知って頂きたいと父親の代より市学芸員様と調査を続け現在に至ります。

そしてこの度の、保存修理に当たり元昭筆の襖絵修理をきっかけに今後の位置づけの方針を決めるべく、調査に入りました。襖絵、掛軸、屏風これら全て大安禅寺の什具として、また調度品として大切に使用され保管されてきたものです。今後、護持し伝えていくためにも今回の調査は大変重要です。今後、越前狩野が日の目を見るまで、私なりにできることは全てやり切りたいと思っています。(大安禅寺 髙橋玄峰 合掌)

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