祈りを込めて
この時期の朝いちばんの楽しみ。
300年前に藩主松平家より寄進いただいた白蓮が、現在も境内に咲き誇ります。
その咲く瞬間に出会えるのが朝。
暑さ厳しくも凛と美しい白蓮の姿に心が和みます。



さて、毎年この時期に準備に入る仕事があります。
それは来年の大般若ならびに節分会のお札準備です。
早いと思われるかもしれませんが、何百枚というお札は全て手作業で作っています。
またその行程作業はいくつもあるので、今から始めてようやく年末に仕上がる形です。ですので、ぜんぜん遅くないのです。
その行程第1番目が、こちら。
200年前から使用している版を用いて札を刷っていきます。
一札一札皆様の安寧を祈念しながら。



年季の入った版に墨を馴染ませ、まず練習刷り。
墨を載せすぎても滲みやすく無駄になるので、加減が案外難しいのです。




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